アルツハイマー病治療にナットウキナーゼが有効なのか?

アルツハイマー型認知症は、現代医学では治すことの極めて難しい病気として知られます。その治療薬への応用が期待されているのがナットウキナーゼです。

ナットウキナーゼは納豆に含まれる酵素であるため副作用が極めて少なく、かつタンパク質分解作用があるために応用の範囲が広いということで着目されていました。

タンパク質はあらゆる食品に含まれる成分ですが、体内には動脈硬化の原因となる血栓や、アルツハイマー病に見られるアミロイドのように、人体にとって有害なタンパク質も多くあります。致死性疾患のプリオン病のプリオンも、タンパク質から構成されています。

このように、タンパク質を構成因子とする病気は数多くありますので、タンパク質分解酵素を疾患部位に自由に届けて分解させることさえできたら、あらゆる病気を治癒することも可能となってくるのです。

もしもナットウキナーゼがアルツハイマー病を発症させるアミロイドβタンパク質を分解できるのだとすれば、これは副作用がなく効果の高い新薬の開発に繋がることでしょう。

ナットウキナーゼを治療薬に用いる難点

しかし、ナットウキナーゼで実際にアルツハイマーを治そうとすると、数多くのハードルが立ちふさがります。

第一に、ナットウキナーゼは胃や腸で分解されてしまうため、そのままの状態で血液に入れるのが難しいということ。

第二に、ナットウキナーゼを疾患部位である脳にまで辿り着かせる方法が見つかっていないこと。

この上記二点を解決しないことには、まだまだ新薬開発の途上は険しそうです。

もちろん、納豆を食べたからといってアルツハイマー病を治せるわけがなく(もしそうだとしたら誰も苦労しない)、治療薬を作るにはもう少しの年月がかかりそうです。

薬の代役は務まりませんが、納豆が健康食として非常に優れているのは事実ですし、今回の発表を期に、納豆への関心は世界的に高まっていくものと考えられます。

また、納豆の健康成分のひとつであるナットウキナーゼを配合したサプリメントも、世界的に広がってきます。もともと日本人であれば納豆をそのまま食べるのでサプリメントの需要はさほどなかったのですが、外国の方にとって納豆は相当に「食べにくい」食品なのでサプリ需要が大きいです。

話が脱線してしまいました。ナットウキナーゼがアルツハイマー病治療に少しでも役立てるよう、今は祈るばかりです。

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