DHAはどのように抽出されるのか?(遠心分離法、酵素法)

サプリメントに配合されるDHAはどのようにして抽出されるのでしょうか?調べた結果、DHAの抽出方法によって成分中のDHA純度に違いがあることが分かりました。

サプリメントを選ばれる際は、配合成分の抽出方法に着目してみると良いかもしれません。

遠心分離法+ウィンタリング法

まず、DHAが多く含まれているとされる青魚(マグロやカツオなど)の頭部や目の周りの脂肪を取り出します。つぎに、遠心分離法により油分と水溶性分とに分けます。DHAは不飽和脂肪酸の一種ですので、ここで水に溶ける物質とそうでない脂肪酸とに分けることができます。

さらに、抽出した油分をウィンタリング法という特殊な方法により分離し、DHAの成分だけを濃縮していきます。

遠心分離法+ウィンタリング法によって抽出された成分純度は相対的に低めで、業界用語では『22~27%品』と呼ばれたりします。遠心分離法によって得られたDHA成分は、主に食品用に使われます。ここでいう食品用とは『フィッシュミール(魚粉)』『魚油』のことですね。

サプリメントでは『非加熱(低温)遠心分離法』という、魚油成分の消失を最小限に抑えた製法が着目されています。

酵素法

上記のプロセスで魚から得られた成分を、今度はリパーゼと呼ばれる加水分解酵素を用いてさらに分解します。リパーゼは中性脂肪を分解する酵素として有名で、肥満とも大いに関わりを持つ酵素です。胃液に含まれる消化酵素としてもリパーゼは知られていますよね。

リパーゼを利用した酵素分解によってDHAとそれ以外の脂質とが分けられ、より純度の高いDHA成分を得ることができます。また、分解には塩酸が使われることもあります。業界用語では『46%品』と呼ばれます。

酵素法で抽出された高純度DHAは、主にサプリメントの成分として用いられます。同じ酵素法であっても非加熱酵素法や圧力酵素法など様々な製造方法があり、DHAの抽出法については今なおバイオ業界で熱心に研究がされています。

硝酸銀濃厚水溶液抽出法

上記の方法で得られた高純度DHAをさらに分解し、超高純度のDHAを抽出します。研究試薬の製造など特別な用途にのみ用いられる方法です。

ここまで見てきましたように、魚からDHAひとつ取り出すだけでも超高度な科学技術が用いられています。DHA成分のみを濃縮させることを成し遂げた「サプリメント」はまさに現代科学の結晶だといっても過言ではないでしょう。

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